静岡青年平和文化祭、静岡合唱友好祭
1985年(昭和60年)9月16日。静岡市の草薙総合運動体育館で、第1回静岡青年平和文化祭が行われた。
恒久平和の実現を断じて!
郷土の発展を私たちの力で!
ステージでは、青年たちが熱い決意を込め、晴れやかに演技を披露していく。
鼓笛隊の演奏、未来部員の踊り、男子部の組み体操や女子部のダンス……。
どの顔も輝いていた。どの顔も決意と喜びに満ちあふれていた。
その一つ一つの熱演を見守っていた池田大作(いけだだいさく)名誉会長は、呼び掛けた。
「人生を要領よく生きる人もいるだろう。
しかし、青春時代には、自分を厳しく鍛え、苦労していくことを忘れてはいけない。
青春時代の苦労、鍛えは、人生の原動力を大きく強め、未来の宝となりゆくことを心に刻んでいただきたい」
練習を重ねてステージを飾ったように、さまざまな苦難が押し寄せても、今いる場所で全力を尽くすのだ!
――名誉会長の言葉が、参加者の胸を打った。

91年(平成3年)10月13日には、浜松アリーナで静岡合唱友好祭が開催された。
当日は、接近していた台風も去り、大きな虹とともに、抜けるような青空が広がっていた。
テーマは、「創価の天地に歓喜の静岡」。明るい歌声が会場いっぱいにはじけた。
フィナーレでは、総勢2万人が「歓喜の歌」と「人間革命の歌」を大合唱。
「陽(ひ)出ずる世紀」の幕開けを高らかに告げた。
その躍動の姿を見つめていた名誉会長は、マイクを手に語った。
「静岡は見事に勝ちました! 大成功、おめでとう」
「富士山のある静岡は“世界の静岡”。
そして、この浜名湖も“世界の浜名湖”であると思う」
「『ともに歌おう!』『肩組み、歌おう!』。
そのスクラム自体がすでに、“我らは勝ちたり!”との象徴である。
また無限に広がりゆく希望の証しである」
烈々たる勝利宣言に、居合わせた友は、胸のすく思いがした。
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静岡青年平和文化祭と静岡合唱友好祭。
この祭典を通し、忘れ得ぬ思い出を刻んだ静岡の友は今、社会のあらゆる分野で勝利の実証を示している。